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【プロ野球】 広島 前田健太もう一つの戦い [スポーツ]

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14日始まったプロ野球の交流戦。開幕ゲームのソフトバンク戦に先発したマエケンこと前田健太は鷹打線に球界のエースの貫禄を見せつけた。走者を許しても落ち着いて要所を締め、7回1失点という内容。これに打線も応えて4勝目を手にした。

前田健~1.JPG

大量リードに失点はわずかに1。このままいけば完投も十分に見えてくる内容だが、どんなに好調だとしても毎試合、最長7回までで降板させるのが今年のカープ。

絶対的に安定した中継ぎ、抑えがいるのか?と言われればそうでもない。今村、ミコライオ、福井など、打ち込まれて逆転負けという試合は少なくない。

ではなぜ7回で必ず降板なのか?そこには広島の球団事情が絡んでくる。

若くして最多賞などのタイトルも獲り、年俸も2億円を突破したマエケンだが今季は契約更改の際、一度保留して球団と金額でモメた経緯がある。大幅増を予想していた本人に対して球団の提示した金額は本人の希望とは開きのあるものだった。その理由として球団が示したのは『完投の数が少ないから』だそうだ。それにはマエケンも「それは全て僕が決められることではない」と食い下がったものの、結局、少し上積みということで落ち着いた。

球団としては文句なしの活躍をされてしまうとそれだけ年俸を上げざるを得なくなる。そうすること少しでも抑えるため、球団が残した逃げ道が“7回までで降板”ということなのだ。

ここまで完投は無しで7回までだとしても、現時点では防御率も0点台の優秀な成績を残している。WBCの疲れもおそらく先日にあった10日ほどの離脱でコンディションを整えたはず。来期へむけて球団との銭闘はすでに始まっている。そういった駆け引きからも目が離せない。



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